美容皮膚科の臨床現場において、ニキビ跡と毛穴の悩みは、常に患者様から寄せられる相談の上位を占めています。これらの悩みは、単に見た目の問題だけでなく、患者様のQOL(生活の質)にも深く関わるため、私たち医師も、常に新しい知識と技術を取り入れ、より効果的な治療法を追求しています。今日は、専門医の立場から、ニキビ跡・毛穴治療の現在地と、今後の展望についてお話ししたいと思います。まず、近年の治療トレンドとして明確に言えるのが、「肌の再生能力をいかに最大限に、かつ効率的に引き出すか」という点に焦点が当てられていることです。かつては、レーザーで皮膚を削るようなアグレッシブな治療が主流でしたが、長いダウンタイムや色素沈着のリスクが課題でした。しかし、現在では「ポテンツァ」のような、マイクロニードル、高周波、ドラッグデリバリーシステムを組み合わせた複合的な治療機器が登場したことで、より少ないダウンタイムで、より高い効果を、そしてより多角的なアプローチが可能になりました。例えば、ポテンツァのドラッグデリバリーシステムを使えば、コラーゲン生成を促す「PCL(ポリカプロラクトン)」製剤や、肌の再生を司る「エクソソーム(幹細胞培養上清液)」といった有効成分を、的確に真皮層へ届けることができます。これにより、単にコラーゲン生成を促すだけでなく、肌細胞そのものを若返らせ、組織の修復能力を根本から高めるという、まさに再生医療の領域に踏み込んだ治療が実現しています。また、治療の考え方自体も進化しています。「一つの治療法で全てを解決する」のではなく、「複数の治療法を組み合わせることで相乗効果を生み出す」というコンビネーション治療が、もはや常識となっています。例えば、ニキビ跡のクレーター治療において、皮膚の癒着を剥がす「サブシジョン」と、組織の再生を促す「ポテンツァ」、そして失われたボリュームを補う「ヒアルロン酸」や「PCL製剤」を、段階的、あるいは同日に組み合わせる。これにより、それぞれの治療の弱点を補い合い、単独では到達できないレベルの滑らかな肌を目指すことが可能になるのです。今後の展望としては、さらに個別化、オーダーメイド化が進んでいくでしょう。
美容皮膚科医が語る!ニキビ跡・毛穴治療の最前線