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  • ダウンタイムは長いが効果は絶大!フラクショナルレーザーの世界

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    ニキビ跡のクレーターや深い毛穴の開きといった、肌の構造自体が変化してしまった重度の悩みに対して、最終兵器とも言えるほどの高い効果を発揮するのが「フラクショナルレーザー」です。この治療は、ある程度のダウンタイムを覚悟する必要がある一方で、他の治療では得られないほどの劇的な肌質改善が期待できる、まさにハイリスク・ハイリターンな選択肢と言えるでしょう。フラクショナルレーザーの「フラクショナル」とは、「点状に」という意味です。レーザーを肌全体に当てるのではなく、目に見えないほどの微細なレーザー光線を、点状に、シャワーのように照射していきます。これにより、皮膚には微細な穴が無数に開けられ、その部分の皮膚組織が熱によって蒸散します。健康な皮膚組織を残しながら、点状にダメージを与えることで、肌への負担を最小限に抑えつつ、強力な皮膚の入れ替えを促すのがこの治療の仕組みです。レーザーによってダメージを受けた部分は、創傷治癒のプロセスによって、新しい綺麗な皮膚へと再生していきます。この過程で、真皮層では大量のコラーゲンが生成され、ニキビ跡のクレーターの凹みが内側から持ち上がり、硬くなった瘢痕組織が柔らかく滑らかになっていきます。古い皮膚が新しい皮膚に入れ替わることで、毛穴の開きや肌のキメ、小ジワといった悩みも同時に改善されます。フラクショナルレーザーには、大きく分けて二つの種類があります。一つは「アブレイティブ(蒸散型)」、もう一つは「ノンアブレイティブ(非蒸散型)」です。アブレイティブレーザーの代表格である「CO2フラクショナルレーザー」は、皮膚を蒸散させる作用が非常に強く、深いクレーターや傷跡に対して最も高い効果を発揮します。その分、施術後は赤みや腫れ、点状のかさぶたといったダウンタイムが1週間から2週間程度と長く、しっかりとした休みを取る必要があります。一方、ノンアブレイティブレーザーは、皮膚を蒸散させずに、内部に熱エネルギーを与えることでコラーゲン生成を促します。ダウンタイムは数日程度と短いですが、効果はアブレイティブに比べてマイルドで、複数回の治療が必要となります。どちらを選ぶべきかは、ニキビ跡や毛穴の深さ、そしてどれくらいのダウンタイムが許容できるかによって決まります。フラクショナルレーザーは、医師の技術力と経験が結果を大きく左右する治療です。